立体駐車場の種類には「自走式立体駐車場」と「機械式立体駐車場」があります。
主にショッピングモールなどの大きな商業施設には自走式立体駐車場。
マンションやホテル、個人宅で利用する際には機械式立体駐車場が活用されています。
普段から使い慣れている方はスムーズに駐車する事ができますが、立体駐車場を初めて利用する方や、あまり慣れていない方の中には
『はじめて立体駐車場を使うから不安』
『使う前に立体駐車場の仕組みを理解したい』
『立体駐車場を使っているけど停めにくい』
という意見も多いのではないでしょうか?
そこで今回は「立体駐車場の仕組み」や「停め方のコツ」など、月極駐車場を初めて利用する方でも分かりやすいように解説していきます。
✔︎この記事を読むことで…
立体駐車場の仕組みや使い方、停め方のコツが理解できるので、はじめて利用する方や立体駐車場について詳しく知りたい方に役に立つ情報になっています!
ぜひ参考にしてみてください!
立体駐車場とは?
立体駐車場とは、駐車するスペースを空間に作り多層化・立体化した駐車場のことです。
また立体駐車場には「自走式」と「機械式」の2種類に分けられています。
自走式の立体駐車場
自走式の立体駐車場は、目的の階層まで自分でスロープを走行して駐車します。
収容台数が多く駐車スペースが十分確保されており車からの乗り降りしやすいのが特徴です。
主にショッピングモールなどの商業施設で活用されることが多いです。
機械式の立体駐車場
機械式の立体駐車場は、専用の台(パレット)に車を停め、機械操作をして車を収容します。
狭い土地でも多くの車を収容できる為、ホテルやマンションなどで活用されます。
また、機械式立体駐車場には「地上二段式」「垂直循環方式」「エレベーター式」など様々な種類の物が存在しています。
機械式立体駐車場の仕組み
機械式立体駐車場には5つの種類があります。
それぞれ仕組みを解説していきます。
- 地上二段式
- ピット二段式
- 昇降横行式
- 垂直循環方式
- エレベーター方式
機械式の種類①地上二段式
機械式立体駐車場の仕組みに『地上二段式』というものがあります。これは車を上下に2台停める事ができる駐車場になります。
主に個人宅に立体駐車場を備える時に使われることが多いです。
地上二段式
地上二段式のメリット
- 2台目の駐車場を他で借りるより安く済む
- いたずらや盗難の危険性が減る
地上二段式のデメリット
- 下段の車を出さないと上段の車を出せない
- マンションなど集合住宅には向いていない
機械式の種類②ピット二段式
機械式立体駐車場の仕組みには『ピット二段式』というものがあります。
車を上下に2台停める駐車場で、下段を地下に収めるタイプのものになります。
ピットとは穴のことで、ピットに2段分収めるようにすれば上下3段にすることも可能です。
ピット二段式(地下構造を有する装置)
ピット二段式のメリット
- 地上の段の車は出し入れがしやすい
- 上下段の車の有無に関係なく出し入れができる
ピット二段式のデメリット
- 地下の場合は機械操作で時間がかかる
- 地下の車は浸水被害の可能性がある
機械式の種類③昇降横行式
機械式立体駐車場の仕組みには『昇降横行式』というものがあります。
はじめから車一台分の空きスペースがあり、必要なパレットをパズルのように上下左右に動かして車を出し入れする駐車場です。
昇降横行式には「ピット式と併用するタイプ」と「すべて地上に設置するタイプ」があります。
昇降横行式
昇降横行式のメリット
- 停める位置に関係なく車の出し入れできる
- 地下に収容する車は日光によるダメージや鳥のふん被害を防げる
昇降横行式のデメリット
- 地下の場合は機械操作で時間がかかる
- パズルのように動かす必要があり時間がかかる
機械式の種類④垂直循環方式
機械式立体駐車場の仕組みには『垂直循環方式』というものがあります。
複数のパレットを垂直面内に長円形または円形に配置して、連続で循環させて移動します。
観覧車をイメージするとわかりやすいです。
垂直循環方式
垂直循環方式のメリット
- いたずらや盗難の心配がない
- 鳥のフン汚れや紫外線による車のダメージを防げる
垂直循環方式のデメリット
- 車の位置によっては出す時に時間がかかる
- 機械の作動音がうるさい場合がある
機械式の種類⑤エレベーター式
機械式立体駐車場の仕組みには『エレベーター式』というものもあります。
車をパレットに乗せてタワーの中でぐるぐると循環移動させるため「タワー式立体駐車場」と呼ばれることもあります。
エレベーター式
エレベーター式のメリット
- 作動音が小さく騒音問題が起きにくい
- いたずら・盗難の心配がなく天候被害も防げる
エレベーター式のデメリット
- 車の出し入れに時間がかかる
- メンテナンスで利用できない可能性がある
立体駐車場の使い方
自走式立体駐車場は、目的の階まで自分でスロープを走行して駐車するという流れになります。
機械式立体駐車場は、駐車する前に一度機械操作をしてから駐車するという流れになります。
それぞれ詳しく解説していきます。
自走式立体駐車場の使い方
自走式立体駐車場の使い方は、商業施設に入ったら立体駐車場に入りそのまま行きたい階層までスロープを走行して、駐車スペースを見つけて駐車するといった流れです。
✔︎自走式立体駐車場の使い方
- 商業施設内に入りスロープへ
- 行きたい階層まで自分で走行
- 駐車スペースを見つけて駐車
機械式立体駐車場の使い方
機械式立体駐車場の使い方は、駐車する前にまずは同乗者や荷物を先におろします。
その後、駐車枠に対して車体をまっすぐにしてから機械操作をし、パレットのストッパーを乗り越えるまでバックして駐車しましょう。
場合によってはアンテナやサイドミラーをたたむ必要があるので注意しましょう。
✔︎機械式立体駐車場の使い方
- 同乗者や荷物を先におろす
- 車体をまっすぐにしてから機械操作
- パレットのストッパーを乗り越えるまでバックして駐車
立体駐車場の停め方のコツ
「自走式立体駐車場」「機械式立体駐車場」どちらも車体の角度がポイントです。
駐車枠に対してまっすぐ収めるよう、車体の角度を意識しながらゆっくりと駐車しましょう。
自立式立体駐車場の停め方のコツ
自走式立体駐車場の停め方のコツは、車体の角度を意識しながらゆっくり停めましょう。
また一発で入れようとせずに厳しいなと思ったら切返しを1回入れるのもポイントです。
\車庫入れが苦手な方はこの記事をチェック/
機械式立体駐車場の停め方のコツ
機械式の場合パレットに乗せる必要があるため、ハンドルを切りながらではなく車体をまっすぐにしてからバックするとうまく停めれます。
また、機械式立体駐車場のパレットにはストッパーが設置されているので、アクセルを踏み込み過ぎずに一定のスピードでストッパーを乗り越えるようにしましょう。
まとめ:初めてでも大丈夫!立体駐車場の仕組みや停め方のコツを理解しよう!
今回は立体駐車場について解説しました。
記事の内容を理解しておくと、立体駐車場がはじめての方でもスムーズに利用することができます。
再度、簡単にまとめると
✔︎立体駐車場とは?
- 自走式と機械式の2種類ある
- 自走式は商業施設で活用されている
- 機械式はホテルなどで活用されている
✔︎機械式立体駐車場の仕組み
- 機械式には複数の種類がある
- 主に個人宅などで使う多段式
- 主にホテルなどで使うタワー式など
✔︎立体駐車場の使い方
- 自走式はスロープを走行する
- 機械式は機械操作をしてから駐車
✔︎立体駐車場の停め方のコツ
- 車体の角度を意識する
- 一発で入れようとしなくていい
- 機械式についているストッパーは一定のスピードで乗り越える
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