車のタイヤは地面と唯一の接点でもあるため、ブレーキの効きやハンドル操作の精度に影響し、安全な運転を支える重要な部品です。
また、車のタイヤは消耗品でもあるため、適切なタイミングでタイヤ交換をしないと運動性能の低下や燃費の悪化、最悪の場合バーストなどの思わぬ事故につながる恐れがあります。

できれば事故は避けたいですよね
安全な走行を確保するためにも、タイヤ交換は車のメンテナンスの中でも特に重要な項目ですが、「車のタイヤ交換の目安がわからない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
よく聞くタイヤ交換の悩み
- タイヤ交換の目安がわからない
- タイヤの寿命がわからない
- 冬・夏タイヤの交換時期がわからない
そこでこの記事では、「タイヤ交換の目安」「冬・夏タイヤ交換の目安」「タイヤ交換の目安を逃すとどうなるのか?」など、初心者にも分かりやすく詳しく解説していきます。
✔︎この記事でわかること
・タイヤ交換の目安を知る重要性
・タイヤの寿命
・タイヤの状態から見る交換の目安
・年数、走行距離から見るタイヤ交換の目安
・タイヤ交換の目安を逃すとどうなるか?
ぜひ参考にしてみてください!
タイヤ交換の目安を知ることの重要性
タイヤ交換の目安を知ることは、安全運転とタイヤの寿命を守るためにも非常に重要です。
路面の状況に合わないタイヤを使い続けると、ブレーキ性能が低下し、スリップ事故の原因になるだけでなく、燃費悪化というデメリットもあるため注意しましょう。
路面状況に合わないタイヤを使うと
- 夏タイヤで雪道を走行するとグリップ力が不足しスリップ事故の恐れ
- 冬タイヤを高温の時期に使い続けると摩耗が早まり性能が低下
- 季節外れのタイヤを使用すると路面との抵抗が増加し燃費が悪化
タイヤ状態から見るタイヤ交換の目安
タイヤ状態から見るタイヤ交換の目安は以下の3つです。
- 残りの溝の深さ
- タイヤ側面のひび割れ
- タイヤの偏摩耗
残り溝の深さ

溝がない状態のタイヤは雨の日に滑りやすく、急カーブでのスリップや、制動距離が長くなるなど、思わぬ事故に発展する恐れがあります。
また、保安基準により車検に通るタイヤの溝は1.6mm以上であることが法令で定められているため、タイヤの溝が1.6mm以下になった時がタイヤ交換の目安といえます。
全てのタイヤの溝が1.6mm以上で合格
✔︎チェックポイント
溝の深さが1.6mm未満になるとスリップサインが現れ、タイヤ交換の目安が一目で分かるため定期的にスリップサインを確認しましょう!
タイヤのスリップサインとは?

スリップサインとは、タイヤの溝の中にある盛り上がったゴムのことで、残り溝が少なくなっていることを知らせるための目印です。
タイヤが摩耗してくると露出していき、最終的にタイヤの溝が1.6mm以下になるとスリップサインとトレッド面が同じ高さになります。
✔︎スリップサインの場所

スリップサインは三角マークの延長線上にあります。トレッド全周で4個〜9個付けられているため、タイヤ一周の三角マークを確認しましょう。
タイヤ側面のひび割れ

タイヤにひび割れがある場合、ゴムの劣化が進んでいる証拠です。
また、劣化が進んでいると内部のワイヤーが切れている可能性があり、バーストや思わぬ事故の原因となるので注意が必要です。
タイヤの偏摩耗

タイヤの片側だけが異常に摩耗している場合、空気圧の問題やアライメントのズレが原因の可能性があります。
タイヤの摩耗状態をこまめにチェックし、一部のタイヤだけ摩耗している場合は早めのタイヤ交換が推奨されます。
使用年数から見るタイヤ交換の目安

使用年数から見るタイヤ交換の目安は、3~5年で交換するのがおすすめです。
一般的にタイヤの寿命は3〜5年だといわれており、たとえ走行距離が短くても、時間経過によるゴムの劣化が進むため、年数でもタイヤ交換の目安を把握しておくことが大切です。
製造年週の確認で判断
製造年週によってもタイヤ交換の目安を確認することができます。タイヤのゴムは時間とともに劣化するため、製造から4〜5年経過したら交換を検討しましょう。
✔︎製造年週の確認方法

例えば、4桁の数字が「2412」の場合、製造年週は「2012年24週目」です。
2012年の24週目は6月なので、タイヤの製造時期は2012年6月だということがわかります。
走行距離から見るタイヤ交換の目安

走行距離から見るタイヤ交換の目安としては、3万〜5万km走行がタイヤ交換の目安です。
新品タイヤの溝は8mmほどあり、5,000kmの走行で1mmほど摩耗するといわれています。
そのため、32,000km走行するとタイヤの溝は1.6mmになるという計算になります。
ですがこれはあくまで机上の計算であり、使用状況によってはタイヤの摩耗具合は変わってくるので、雨の日に道路を走って滑りやすさを感じたら早めにタイヤ交換をしましょう。
走行距離が少なくても経年劣化

車のタイヤはたとえ走行距離が少なくても、時間とともに経年劣化するため注意しましょう。
タイヤ交換の目安は使用年数と走行距離を加味して総合的に考えるのが大事だといえます。
冬・夏タイヤ交換の目安は?
冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)と夏タイヤの交換の目安としては以下の時期がおすすめ。
- 冬タイヤ→夏タイヤ/3月〜4月
- 夏タイヤ→冬タイヤ/11月〜12月
冬タイヤから夏タイヤの交換時期

冬タイヤから夏タイヤに交換する時期としては、3月〜4月頃の交換が目安です。
雪が少ない地域であっても、3月中旬ごろまでは、急に気温が下がり雪が降って路面凍結することもあるので注意しましょう。
夏タイヤから冬タイヤの交換時期

夏タイヤから冬タイヤに交換する時期としては、11月〜12月頃の交換が目安です。
また、雪の状況は地域ごとに異なるため、気象情報をよく確認し、初雪や路面凍結が予想される1〜2週間前に交換するのがおすすめです。
✔︎プラットフォームのチェック
定期的にスタッドレスタイヤの寿命がすぐわかる「プラットフォーム」も確認しましょう。
プラットフォームとは?

スタッドレスタイヤの残り溝が50%になると『プラットフォーム』が露出してきます。
このプラットフォームが露出してきた時はスタッドレスとして十分に機能を発揮できないと判断できるので確認しておきましょう。
タイヤ交換の目安を過ぎた時のリスク
タイヤ交換の目安を過ぎた場合、以下のリスクが発生し安全性や経済的にも影響を与えます。
- 事故のリスク増加
- タイヤの破裂(バースト)
- 燃費の悪化
- タイヤ性能の低下
これらのリスクを回避するためにも、定期的な点検と交換が重要だといえます。
事故のリスク増加

摩耗したタイヤでは十分なグリップ力が得られず、制動距離が長くなります。
また、タイヤの溝が浅いと雨の日に水を排水できず、車が浮いて操作不能になるハイドロプレーニング現象が起きる危険があります。
タイヤの破裂(バースト)

劣化したタイヤは内部の強度が低下しているため、「高速道路の走行中」や「真夏の高温時」にバーストするリスクがあるため注意が必要です。
燃費の悪化

摩耗や劣化したタイヤは、路面との抵抗が増加し、燃費が悪くなるため、結果としてガソリン代が増える可能性があります。
タイヤ性能の低下

冬タイヤの場合、劣化や摩耗が進むと雪道や凍結路でのグリップ力が低下し、スタッドレスタイヤとしての機能を失います。
まとめ:タイヤ交換の目安を見極めることで安全で快適なドライブが実現!
今回はタイヤ交換の目安について詳しく解説していきました。
この記事を読んで、タイヤの交換時期やタイヤの寿命が詳しく理解できたと思います。
安全性や経済性、バーストやスリップなどの予期せぬ事故が起きないためにも、タイヤ交換の目安をしっかりと把握しておきましょう。
✔︎まとめ
- タイヤ交換の目安を知る重要性
安全運転やタイヤを長持ちさせるためにもタイヤ交換の目安は知るべき
- タイヤ交換の目安
・残り溝が1.6mm以下になった時
・タイヤにひび割れがある時
・タイヤの片側だけ摩耗している時
- 使用年数から見るタイヤ交換の目安
・新品タイヤから3〜5年で交換
・製造されてから4〜5年
- 走行距離から見るタイヤ交換の目安
・3万〜5万km走行で交換を検討
- 冬タイヤから夏タイヤの交換時期
・3月〜4月ごろ
- 夏タイヤから冬タイヤの交換時期
・11月〜12月ごろ
・定期的にプラットフォームも確認
- タイヤ交換の目安を過ぎた時のリスク
・ハイドロプレーニング現象
・夏の高温時などバーストしやすい
・燃費が悪くなる
・グリップ力の低下
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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